借金取りに捕らわれて 2
「ひゃっ!」


うなじにチュッと音をたて、キスが落とされる。


「てかお前、知らない男なんか上げて、今、誰の女か分かってるのか?」


「誰の女って…それは…」


秋庭さんの…


心の中で思っても、恥ずかしくて中々口には出せないでいると、今度はうなじに溜め息が落とされた。



「誰の女か、体に分からせてやろうか?」


「ちょ、ちょっと、待って下さい!」



私の制止の言葉を聞くつもりはないらしく、秋庭さんの手は止まらない。


「誰の女か分かってますからー!だ、だから…」


どうにかしないとと考えている間にも、上着の裾から入り込んだ秋庭さんの手がゆっくりと体を上り、胸の谷間からブラの中へと滑り込む。


「だ、だめ…んっ…」


変な声が出てしまうのを手の甲で押さえ必死で我慢したが…


「…ん…ふぅ…ん…」


「この触り心地…癖になりそうだ。」


そんな…耳元で喋らないで…


「耳、真っ赤だな。」


そう言われた直後に、ふぅーと息を吹かれぞわぞわとした感覚が背筋を這い上がる。


「やっ!」

「耳、弱いんだな。」


がぷりと甘噛みされて、胸の刺激も相まってだんだん熱りが激しくなっていく。






このままじゃ…








< 13 / 147 >

この作品をシェア

pagetop