借金取りに捕らわれて 2
「それと、他にお預かりしてきたものがございます。」
その声で、またドアの所に一原さんが現れた。
「ご伝言もお預かりしておりますので…」
そう言う仙崎さんに、何か含むものを感じ、二人に部屋の中に上がってもらうよう進めたが、一原さんは下がり、上がったのは仙崎さんだけだった。
**********
仙崎さんが帰った後の部屋の片隅に置かれた、見るからに高級な箱達を見て、嬉しいような呆れるような、なんとも複雑な気持ちになった。
取り敢えず、もらった人参でプリンでも作ろう…
朝からね…
完全に現実逃避なんだけどね…
いや、それが完全に現実逃避だと分かっていても、今は許される気がする!
そう!許されるはず!
さあ!全力で現実とう…プリンを作るぞ!
と、息巻いたは良いものの、開けた冷蔵庫に牛乳の姿はなかった。
「はあぁ…コンビニ買いに行こう。」
そして戻って来た時、アパートの階段を上っているところで秋庭さんの怒声が聞こえた。
その声で、またドアの所に一原さんが現れた。
「ご伝言もお預かりしておりますので…」
そう言う仙崎さんに、何か含むものを感じ、二人に部屋の中に上がってもらうよう進めたが、一原さんは下がり、上がったのは仙崎さんだけだった。
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仙崎さんが帰った後の部屋の片隅に置かれた、見るからに高級な箱達を見て、嬉しいような呆れるような、なんとも複雑な気持ちになった。
取り敢えず、もらった人参でプリンでも作ろう…
朝からね…
完全に現実逃避なんだけどね…
いや、それが完全に現実逃避だと分かっていても、今は許される気がする!
そう!許されるはず!
さあ!全力で現実とう…プリンを作るぞ!
と、息巻いたは良いものの、開けた冷蔵庫に牛乳の姿はなかった。
「はあぁ…コンビニ買いに行こう。」
そして戻って来た時、アパートの階段を上っているところで秋庭さんの怒声が聞こえた。