借金取りに捕らわれて 2
やることを済ませ裏口から表通りに出ると、まだ明るい時間とあって歩いている人はまばらだった。
その中を歩いていると、後ろから声を掛けられた。
「あれ?篤志さん?」
振り向けば、雪斗がこちらに歩いて来るのが見えた。
「おう、雪斗じゃんか。これから出勤か?」
「はい。篤志さんは、どうしたんですか?」
「お使い頼まれてな。うちのNo.1にな。」
ふふんと誇らしげに胸を張れば、雪斗は不思議そうな顔をする。
「No.1?麗香にですか?」
「そう!麗香さん!に!」
俺は事の経緯を話して聞かせた。
「あの麗香に頼られるなんて、篤志さん凄いですね!」
「だっろー!」
「でも、この時間に厨房抜け出してよく夏樹さんに何も言われなかったですね?」
「ああ、急な用で夏樹さんもおやっさんも開店時間まで来ないんだよ。」
「それなら今日は大変じゃないですか?」
「そうでもないぜ。夏樹さんとおやっさんが担当してる準備は二人とも午前中にやってってくれたから、俺がやらないといけないことは変わんないし。ヒロも後30分くらいしたら来るしな。」
「じゃあ…今、厨房に誰もいないんですか?」
その中を歩いていると、後ろから声を掛けられた。
「あれ?篤志さん?」
振り向けば、雪斗がこちらに歩いて来るのが見えた。
「おう、雪斗じゃんか。これから出勤か?」
「はい。篤志さんは、どうしたんですか?」
「お使い頼まれてな。うちのNo.1にな。」
ふふんと誇らしげに胸を張れば、雪斗は不思議そうな顔をする。
「No.1?麗香にですか?」
「そう!麗香さん!に!」
俺は事の経緯を話して聞かせた。
「あの麗香に頼られるなんて、篤志さん凄いですね!」
「だっろー!」
「でも、この時間に厨房抜け出してよく夏樹さんに何も言われなかったですね?」
「ああ、急な用で夏樹さんもおやっさんも開店時間まで来ないんだよ。」
「それなら今日は大変じゃないですか?」
「そうでもないぜ。夏樹さんとおやっさんが担当してる準備は二人とも午前中にやってってくれたから、俺がやらないといけないことは変わんないし。ヒロも後30分くらいしたら来るしな。」
「じゃあ…今、厨房に誰もいないんですか?」