借金取りに捕らわれて 2
「真希ちゃん、朝から近所迷惑だろ?」


秋庭さんがドアを開ければ、真希は秋庭さんを押し退けるように部屋に入ってきた。


「さっさとドア開けとけば、そんなことにはならなかったわよ。どうせヒロに手ー出してたんだろ?」


「出したけど、最後まではしてないんだから殺さないでくれよ。」


「いや、最後までとか先っぽだけとか関係ないから。」


「先っぽもないから。」



二人とも朝からどんな会話してるの!?



「もう!二人とも朝からそんな話しないで!」


今二人を止めていなければ、何を言い出していたか分からないのが、本当に怖い。



「そうだ、あの子は?」


コンビニの袋をテーブルに置き、真希は部屋を見渡した。


「さっき帰ってったよ。」


そう、私は真希に連絡して来てもらったのだ。

あの時間なら、早起きの真希ならもう起きてる時間だし、理由を話せば快く来てくれると思ったから。


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