借金取りに捕らわれて 2
すると…


『最近、一癖ある仕事が動いたので、忙しいんですよ。
決して、ヒロさんに飽きたわけではありませんから、安心して下さい。』


と、ニコリと微笑まれた。


別に、心配はしてなかったんだけど…







「忙しいなら安心したわ。」


ん?

真希の口から出た言葉に、私は首を傾げた。

秋庭さんが忙しくて、真希が何故安心するの?


「私、実家に帰るから。
出来れば、もっと忙しくなってヒロと一切会えなくなれば、もっと安心なんだけど。」


「えっ!真希帰っちゃうの!?」


そりゃ、そっか。
こっちには、私の様子見に来てくれてただけだもんね。
ずっとこっちにいるわけにはいかないよね…



「暫くね。2週間か3週間くらい、かな?
あっちの用事が済んだら、また戻ってくるから。」



また直ぐに会えると分かり、落ち込んでいた気持ちが持ち上ってくるのが自分でも分かった。



「うん!待ってる。戻ってきたら、またご飯行こうー!」


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