借金取りに捕らわれて 2
慎重で、頭の切れる冷静沈着な男。それが、早瀬を知る奴らが口を揃えて言うあいつの印象だ。
そんな早瀬が、俺に捕まりそうになった時、あんなに取り乱して、刃物で襲いかかってくるとは意外だった。
聞いていた印象とかけ離れていたからだ。
そりゃあ、警察には捕まりたくないだろうが…
どうも腑に落ちない。
そう言えば、拓海さんに引き渡した時、あいつ明らかにほっとした顔してたな。
警察に引き渡されて?
いや、引き渡される先が、警察だと分かったからか…
となると…
俺を誰かと勘違いしたってことか?
「何かあったら、連絡してくれ。」
拓海さんの声で、俺は思考の海から顔を上げた。
今、これについて考えても仕方ない。
だが、早瀬を捕まえる糸口が見つかるかもしれない。
少し調べてみるか。
「じゃあ、また来る。」
ソファーから腰を上げ、帰ろうとした拓海さんを俺は呼び止めた。
大事な話がまだ残っている。
そんな早瀬が、俺に捕まりそうになった時、あんなに取り乱して、刃物で襲いかかってくるとは意外だった。
聞いていた印象とかけ離れていたからだ。
そりゃあ、警察には捕まりたくないだろうが…
どうも腑に落ちない。
そう言えば、拓海さんに引き渡した時、あいつ明らかにほっとした顔してたな。
警察に引き渡されて?
いや、引き渡される先が、警察だと分かったからか…
となると…
俺を誰かと勘違いしたってことか?
「何かあったら、連絡してくれ。」
拓海さんの声で、俺は思考の海から顔を上げた。
今、これについて考えても仕方ない。
だが、早瀬を捕まえる糸口が見つかるかもしれない。
少し調べてみるか。
「じゃあ、また来る。」
ソファーから腰を上げ、帰ろうとした拓海さんを俺は呼び止めた。
大事な話がまだ残っている。