借金取りに捕らわれて 2
軽い感じで言われたけど、秋庭さんなりに私のこと心配してくれているんだろう。

秋庭さん忙しいんだし、これ以上心配掛けないようにしないと。


「もー、秋庭さんは心配し過ぎです。」


「そう言ってもな…知らない男を家に上げる奴が彼女だと、彼氏としては心配するだろ。寧ろ心配するなって方が無理がある。」


呆れた視線がぐさぐさ突き刺さって、胸が痛い。


確かに、そうですけど、それをまだ言いますか…


「あ、あれは、真希が来てくれたからで!
今度からは何かあったら秋庭さんに連絡しますし、それに、雪斗君には注意しますから、少しは私のこと信用して下さい。」





あそこまで言ったんだから、私もそれなりの対応をしないとね。心配掛けないためにも。

でも、雪斗君をそんなに警戒する必要あるのかな?
私は良い子に見えるけど。

そもそも秋庭さん、何であんなに雪斗君のこと警戒してるんだろ?

雪斗君から部屋に入ったわけじゃないのに。


< 75 / 147 >

この作品をシェア

pagetop