借金取りに捕らわれて 2
「ヒロさんは俺にとってお姫様ですよ。
魔物に襲われて倒れていた王子を助けてくれた、お姫様。」
雪斗君が王子様ってのは分かるけど、私がお姫様って…
それに、魔物ってあれよね?あの時持ってた…
「魔物って、あの可愛いクマのぬいぐるみ?
随分、か弱い王子様ね。」
「何を言いますか!見た目に騙されちゃダメですよ!ああ見えて危ないんです!
あのさわり心地の良いもふもふの魔物に手をとられたら、どんな人間もいちころですよ。
姫も、くれぐれも!お気をつけ下さい。」
芝居掛かった言い方に、自然と笑みが溢れる。
「フフフッ、そんな時は大抵王子様が助けてくれるものでしょ?」
雪斗君の片方の眉がピクリと上がる。
「そうですね。姫のピンチには身を呈してお守り致します。」
胸に手をあて、少し膝を折って恭しく礼をすれば、どちらともなく吹き出した。
魔物に襲われて倒れていた王子を助けてくれた、お姫様。」
雪斗君が王子様ってのは分かるけど、私がお姫様って…
それに、魔物ってあれよね?あの時持ってた…
「魔物って、あの可愛いクマのぬいぐるみ?
随分、か弱い王子様ね。」
「何を言いますか!見た目に騙されちゃダメですよ!ああ見えて危ないんです!
あのさわり心地の良いもふもふの魔物に手をとられたら、どんな人間もいちころですよ。
姫も、くれぐれも!お気をつけ下さい。」
芝居掛かった言い方に、自然と笑みが溢れる。
「フフフッ、そんな時は大抵王子様が助けてくれるものでしょ?」
雪斗君の片方の眉がピクリと上がる。
「そうですね。姫のピンチには身を呈してお守り致します。」
胸に手をあて、少し膝を折って恭しく礼をすれば、どちらともなく吹き出した。