借金取りに捕らわれて 2
「ヒロさん、何かを見間違う程、いつも彼氏さんのこと考えてるんですか?」


雪斗君はからかう様な言い方で、ニヤリと笑った。


「もう!そんなんじゃないから!」


何を言い出すんだか/////
なんか、だんだん、凄く、恥ずかしくなってきたじゃない/////


私は話を変えたくて、「ほら、食べよう。」とケーキをすすめ、自分の分のケーキにフォークを刺した。


「んん~!これ、美味しいー!」


甘くて少しだけ酸味の聞いたふわふわのイチゴムースが、口の中に広がりあっと言う間に溶けてなくなっていく。


二口、三口と進んでいく私の前から、カチャリとお皿にフォークを置く音がした。



「"前から"聞いてみたかったんですけど…
秋庭さんって、どんな人なんですか?」



うっ…秋庭さんの話から全然変わってくれない…



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