借金取りに捕らわれて 2
結局、お互いケーキを三つ食べ、残りは私の明日のおやつになった。


賞味期限が今日まででも、一日くらいなら大丈夫だろう。


お茶会もお開きになり、片付けるため食器が乗ったトレイを両手で持ち、テーブルを運ぶ雪斗君の後を着いて行く。


始め、片付けの手伝いをすることを雪斗君に断られた。
だが、ここまで準備してくれた上に片付けも全部してもらうのは流石に悪いと、半ば強引に手伝わせてもらったのだ。

雪斗君の部屋に入ることになるが、片付けするくらいなら秋庭さんも怒らないだろう。


「家の中、狭いので気を付けて下さい。」


確かに…これは…


「凄い量の家具だね…」


中は部屋に似つかわしくないくらいの量の家具で溢れていた。



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