幸せを運ぶもの【短編集】


「じゃあ次は俺が買おーっと」


少し言葉が砕けている男子高校生が自動販売機のボタンを押します。


ピッピッピッピッと機械音が聞こえてきます。


くじをしているのでしょう。


──ピピピピッ。おめでとうございます。


「おおおぉおぉ!! やべぇトリプルセブンじゃねぇか!!」


嬉しそうな声が湧き上がります。


どうやら当たったみたいです。


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