ハツコイ

「る…いっ……!!」




キスの合間に、俺の名前を呼んでくれることが嬉しくて愛しくて。




ぎゅーっと抱きしめた後、まじまじと柚のビキニ姿を拝んだ。




「は、恥ずかしいよ…。そんな見ないで…」




「もっと見たい。でも、他のやつには見せたくない。」




これが本音。




かっこ悪くて嫉妬深い、俺のわがまま。




でも柚は…




「…嬉しい……」




そう言って、笑った。





「みんなのとこ戻ったら、俺のパーカーあるから羽織って。で……夜もう一回、ちゃんと見せて?」




これ以上ここにこうしていると、マジで襲っちゃいそうだから。




「……うん。」




恥じらいながら頷く柚に、またまた理性が飛びかけたけど、何とか平然を装って俺たちはみんなと合流した。




そのあとは、パーカーを着た柚の傍をなるべく離れないようにし…





時々安原に睨まれながらも、なんとか同窓会を終えた。



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