ハツコイ

「とりあえず、水飲んだら?」




「んー。」




部屋に入るなりソファーに座ってしまった柚。





キッチンへ行き、コップに水を入れる。





そして部屋に戻ると…





「ゆ、柚…?」




「あっつーい…」




なんと柚が服を脱ぎ出している!!




上半身はすでにキャミソール姿。




「ちょ、柚!どうした!?」




コップを持ったままアタフタする俺。




すると、そんな俺にゆっくりと近づいてきた柚が、俺の手からコップを抜き取りテーブルに置いた。





そして…





ーーーガタン!




棚に手をついてしまったせいで物音がしてしまうほど、俺はその勢いによろけてしまった。




その…柚からのキスの勢いで。





いつもは柚からキスなんてあり得ない。




キスしてって言って、やっと恥じらいながらチュッとする程度。




なのに…




今は、角度を変えて何度も何度も、柚の方からキスをしてくる。




さすがの俺も、嬉しいやらパニックやらで、頭がパンクしそうだ。


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