ハツコイ
いきなり先生に、廊下側の列から、隣同士で順番に日直をと命名されたのだけど…




何をどうすればいいのか、わからない。




黒板消したりするのも、それぞれで出来てしまう。



安座間くんに話しかける理由がない。




日直って、なんで2人なんだろ…なんて思ってしまうくらい。




そんな私も、放課後にふと気付いた。




先生から渡されていた日誌。




これに今日の時間割や感想を書いて、提出しなければならないんだった。





日誌は私が持ってるわけで…







意を決して、安座間くんに話しかけた。







「…安座間くん?」






教室には…二人っきり。


< 167 / 211 >

この作品をシェア

pagetop