ハツコイ
「な、何が…」
声が…足が、震えそう。
芽衣ちゃんの目が、変わった。
「…ここじゃアレだから、場所変えない?」
確かに、こんなオフィスの前で修羅場を迎えたくない。
だけど、芽衣ちゃんの前で琉偉に連絡を取ることができない。
芽衣ちゃんとの話を早く切り上げて、すぐにここに戻って来なきゃ。
「…わかった。」
「じゃ、裏の非常階段まで行きましょ、柚奈チャン。」
これが…芽衣ちゃんの本性。
だけど…
絶対…負けない。