ハツコイ
それからの二階会が、何時まで続いたのかわからない。
気がつけば、シゲさんとりょうちゃんと琉偉は、帰っていた。
「…奈?ゆーずーなっ!!」
「えっ?あ…ビックリした…」
突然百合さんに身体を揺さぶられて、ハッとした。
「柚奈、大丈夫?ベランダから戻ってきてから、心ここにあらずって感じだったけどー?」
あーみんに言われ、私は思わず俯いてしまった。
「琉偉になんか言われたの?」
百合さんが心配そうに私の背中に手を当てる。
「…大学に入ってから、遠距離になって、お互い連絡を段々取らなくなったことを話して、それをお互い後悔してて…」
自分の中で整理できないまま話してしまってるのに、二人とも真剣に聞いてくれた。
「安原さんっていう、企画開発課の時の上司に告白されたことは琉偉も知ってるんですが、琉偉が安原さんとは付き合わないでって…」
「その理由は?聞いたの?」
百合さんの問いかけに、首を横に振る。
「ちょうどその時、シゲさんが起きたから…」
「もお〜シゲめ!!アイツ〜!!どKY!!しばく!!」
あーみんがあんまり怒るものだから、思わず笑ってしまった。
二人も笑っていたけれど、百合さんがすぐに真剣な表情に戻って言った。
「理由、聞いた方がいいよ。どうやら琉偉は、肝心なこと柚奈に話してないみたいだからね。」
「肝心なこと…?」
それが、さっき言おうとしてたことなのかな…。
「ま、明日も休みなんだし、琉偉は隣の部屋にいるんだから。ちゃんと続き話し合いなさーい。」
あーみんに頭をポンポンされ、思わずコクコクと頷いてしまった。
肝心なこと…か。
それが何なのか、なんて考える力もない。
もう、キャパオーバーだよ…。
気がつけば、シゲさんとりょうちゃんと琉偉は、帰っていた。
「…奈?ゆーずーなっ!!」
「えっ?あ…ビックリした…」
突然百合さんに身体を揺さぶられて、ハッとした。
「柚奈、大丈夫?ベランダから戻ってきてから、心ここにあらずって感じだったけどー?」
あーみんに言われ、私は思わず俯いてしまった。
「琉偉になんか言われたの?」
百合さんが心配そうに私の背中に手を当てる。
「…大学に入ってから、遠距離になって、お互い連絡を段々取らなくなったことを話して、それをお互い後悔してて…」
自分の中で整理できないまま話してしまってるのに、二人とも真剣に聞いてくれた。
「安原さんっていう、企画開発課の時の上司に告白されたことは琉偉も知ってるんですが、琉偉が安原さんとは付き合わないでって…」
「その理由は?聞いたの?」
百合さんの問いかけに、首を横に振る。
「ちょうどその時、シゲさんが起きたから…」
「もお〜シゲめ!!アイツ〜!!どKY!!しばく!!」
あーみんがあんまり怒るものだから、思わず笑ってしまった。
二人も笑っていたけれど、百合さんがすぐに真剣な表情に戻って言った。
「理由、聞いた方がいいよ。どうやら琉偉は、肝心なこと柚奈に話してないみたいだからね。」
「肝心なこと…?」
それが、さっき言おうとしてたことなのかな…。
「ま、明日も休みなんだし、琉偉は隣の部屋にいるんだから。ちゃんと続き話し合いなさーい。」
あーみんに頭をポンポンされ、思わずコクコクと頷いてしまった。
肝心なこと…か。
それが何なのか、なんて考える力もない。
もう、キャパオーバーだよ…。