ハツコイ
自分の部屋に戻り、湯船にお湯を溜めた。
静けさの漂うこの部屋じゃ、余計にいろんなこと考えちゃうよ…。
さっきの続き…気になるけど、聞くのが怖い気持ちもある。
だって、どういうつもりであんなこと言ったのか、検討もつかないから。
普通に考えれば、琉偉も私のこと気にして…って思うけど…
琉偉には麗華さんがいる。
それだけは、あり得ないんだ。
「もー…眠れないよ…」
お風呂から出ても、ずっとモヤモヤしたままで…
このままじゃ一睡もできなさそう。
そんなことを思いながらふと、ソファーにポンと置いたままの携帯を見ると…
琉偉から、10分前に着信があった。
急いで掛け直す。