ハツコイ
ふと気がつくと、スマホに着信が来ていた。
表示された名前に、思わず顔がほころぶ。
「もしもし、エリー?」
『もしもーし、柚奈。元気?』
「元気だよ!!」
電話の相手は、大親友の水樹エリだった。
「ていうか、エリ!結婚相手がタケルくんだって、最初から教えてくれればいいのにー。」
そう言えば…と、この前琉偉から聞いたビッグニュースを何気なくエリに話すと…
『ふ〜ん、なるほどねー。』
声だけで、エリがにやけているんだろうなってわかるくらいの言い方。
「なるほどって…何よ。」
『私の相手がタケルって、誰から聞いたのかな?柚奈チャンっ!!』
「あっ…」
やられたー!!
何も言えず黙っていると、エリがふふっと笑って言った。
『ごめんごめん、いじめすぎた?実はもう知ってるんだ。柚奈と安座間がヨリ戻したこと。』
「えっ!?何で…」
エリの発言に、思わず大きな声を出してしまった。
『安座間ね、柚奈に再会したって、タケルに連絡してきたみたいで。それから毎日のようにタケルに恋愛相談!アイツ、相変わらず顔はいいけど恋愛に関して疎いよねー!!』
「そ…だったんだ…。」
知らなかった、そんなこと。
『安座間、相当必死だったみたいだよ。どこかの誰かさんは、社内のイケメンに告白されてて?付き合っちゃうかもしれないって、超焦ってたみたいだよ?相変わらずチキンだね。』
エリと長く親友でいられる秘訣は、これ。
琉偉は、エリのタイプではないこと。
だって、親友と好きな人が被るって嫌じゃない?
エリはむしろ、琉偉のことをコテンパンに言うくらいだったから、私も安心せて当時から色々相談できたんだ。
『で?今は安座間一緒なの?』
「ううん、今はシャワー浴びてるよ?」
琉偉がそんな風に私のことを考えてくれてたんだなって思いながら、エリの問いかけに普通に答えたら…
『あら、それはお邪魔しました。あの頃より柚奈も安座間もセクシーになってるだろーし、がんばってね〜!!』
そう言い放たれ、ブチっと電話が切れてしまった。
そして、その意味を理解した瞬間…
「ふう〜、サッパリ!!」
琉偉が、お風呂から出てきてしまった。
顔が……最高に熱い…。
表示された名前に、思わず顔がほころぶ。
「もしもし、エリー?」
『もしもーし、柚奈。元気?』
「元気だよ!!」
電話の相手は、大親友の水樹エリだった。
「ていうか、エリ!結婚相手がタケルくんだって、最初から教えてくれればいいのにー。」
そう言えば…と、この前琉偉から聞いたビッグニュースを何気なくエリに話すと…
『ふ〜ん、なるほどねー。』
声だけで、エリがにやけているんだろうなってわかるくらいの言い方。
「なるほどって…何よ。」
『私の相手がタケルって、誰から聞いたのかな?柚奈チャンっ!!』
「あっ…」
やられたー!!
何も言えず黙っていると、エリがふふっと笑って言った。
『ごめんごめん、いじめすぎた?実はもう知ってるんだ。柚奈と安座間がヨリ戻したこと。』
「えっ!?何で…」
エリの発言に、思わず大きな声を出してしまった。
『安座間ね、柚奈に再会したって、タケルに連絡してきたみたいで。それから毎日のようにタケルに恋愛相談!アイツ、相変わらず顔はいいけど恋愛に関して疎いよねー!!』
「そ…だったんだ…。」
知らなかった、そんなこと。
『安座間、相当必死だったみたいだよ。どこかの誰かさんは、社内のイケメンに告白されてて?付き合っちゃうかもしれないって、超焦ってたみたいだよ?相変わらずチキンだね。』
エリと長く親友でいられる秘訣は、これ。
琉偉は、エリのタイプではないこと。
だって、親友と好きな人が被るって嫌じゃない?
エリはむしろ、琉偉のことをコテンパンに言うくらいだったから、私も安心せて当時から色々相談できたんだ。
『で?今は安座間一緒なの?』
「ううん、今はシャワー浴びてるよ?」
琉偉がそんな風に私のことを考えてくれてたんだなって思いながら、エリの問いかけに普通に答えたら…
『あら、それはお邪魔しました。あの頃より柚奈も安座間もセクシーになってるだろーし、がんばってね〜!!』
そう言い放たれ、ブチっと電話が切れてしまった。
そして、その意味を理解した瞬間…
「ふう〜、サッパリ!!」
琉偉が、お風呂から出てきてしまった。
顔が……最高に熱い…。