ハツコイ
「柚、行こっか。」
「うん。」
同窓会当日。
琉偉の車で浜辺まで向かうことになった。
ていうか…琉偉の車に乗るの、初めてだぁ。
助手席に乗るなんて、彼女……って感じ。
「…柚?」
妄想モードに入っていた私を不思議そうに見つめる琉偉。
「あ、ごめんごめん。」
あー、ダメダメっ。
変な妄想しちゃったからか、なんだかいつもより琉偉のこと意識しちゃう。
ドキドキが、いつもより増してる。
これで琉偉の肉体美なんて海で見ちゃったら…
私、倒れちゃうかもしれない。