初恋の行き先
「商談、上手くいってよかったですね。航也さんがカミカミだったから今日調子悪いのかと思って心配しましたよ」
「北野が上手くフォローしてくれたおかげで助かった。ありがとう」
「いえいえ。これからどうしますか?部長が商談上手くいったご褒美で今日は出社しなくていいって言ってますけど。せっかく京都に来たんだし、観光でもして帰りますか?」
「俺はパス。男二人で観光しても楽しくないだろ。お前は観光して帰れよ。俺は先に帰るから」
「そうすっか。じゃあ俺は彼女にお土産でも買って帰ります。じゃあお疲れ様でした」
そう言って、意気揚々と観光に繰り出す後輩の背中を見つめながら、俺も年を取ったな、と思う。
俺も若いときは、見知らぬ土地に浮かれて名所を巡ったり、お土産を買ったりしていたけど、今の俺はそんな気力もない。
それは年を取ったからなのか、それとも昨日のせいなのか。
眠気に頭を支配されている俺には全く判断できないけれど。
「電話しとくか」
「北野が上手くフォローしてくれたおかげで助かった。ありがとう」
「いえいえ。これからどうしますか?部長が商談上手くいったご褒美で今日は出社しなくていいって言ってますけど。せっかく京都に来たんだし、観光でもして帰りますか?」
「俺はパス。男二人で観光しても楽しくないだろ。お前は観光して帰れよ。俺は先に帰るから」
「そうすっか。じゃあ俺は彼女にお土産でも買って帰ります。じゃあお疲れ様でした」
そう言って、意気揚々と観光に繰り出す後輩の背中を見つめながら、俺も年を取ったな、と思う。
俺も若いときは、見知らぬ土地に浮かれて名所を巡ったり、お土産を買ったりしていたけど、今の俺はそんな気力もない。
それは年を取ったからなのか、それとも昨日のせいなのか。
眠気に頭を支配されている俺には全く判断できないけれど。
「電話しとくか」