サーペンディス 天秤に架けられた少女
カーテンの隙間から朝日が漏れる。眩しい―――。
ベッドサイドの小さな棚の上からファイルを取った。上半身を起こし、眠い目を擦りながらファイルを開く。毎日の予定が書いてあるファイル。
えぇ~とぉ――――あぁ、魔法女学園の理事長と会談するんだぁ――――。
紙の上の方に走り書きがある。
『あいつのところにこの子を預けとく』
この子?誰だっけぇ・・・・?
この子?
昨日(数時間前)の事を思い出す。
あぁ!!
あの子が横に寝て――――――
え?
いない?