サーペンディス 天秤に架けられた少女
「んまぁ、そんな感じだ」
私は質問をぶつけた。
「どうして影が見えたの?魔力は変わらないでしょ?」
「光は特別なんだ。影は光、光は影。どちらとも正反対の魔力で影響しやすいんだ。影の魔力も特別で、光が見えたりするらしい。」
「サーペンディスになると大丈夫なの?」
「サーペンディスは光の魔力、闇の魔力を持った者限定でなれる。お前の場合、影が見えた。光が蝕まれ、お前は闇の魔力を持つ事になる。それを防ぐためにサーペンディスにした。記憶はそれの代償。」
「けっこう迷惑な話だね」
「あぁ、迷惑な話」
「じゃあ、私、魔法を習うことになるの?」
「今のところはね。レオナは心配性なだけだ。お前がいいと言えば、俺はお前に魔法の手ほどきを教える。どうだ?」
「入学するにはどうするの?」
「試験をするんだ。合格なら入学できる。」