サーペンディス 天秤に架けられた少女



 ―――儀式が終わった。

 目を開けると、セシルの体が揺れていた。手を離すと体が地面へ倒れそうになったのを抱きかかえる。
 セシルは気を失っていた。

 だらんと垂れた左手の甲には契約の印が小さな光を上げると、消えてなくなった。



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