サーペンディス 天秤に架けられた少女
「じゃあ、あの子には契約印が押された訳だ。ちょっと見せてよ」
レオナは俺の左手の袖を捲った。
「待てよ!!」
レオナが甲を撫でた。セシルと同じ契約印が紫色の光を上げ、浮かび上がる。
円の中に2つの三角を組み合わせた星<バーディー・スコート>。
「ふぅ~ん。」
そう言うと暖炉の前に座った。
「レオナさん、どうしたの?」
階段の上から声がした。セシルが目を擦りながら階段を下りてくる。