秘密の約束。
ダンボール箱を持つ俺の横に先生は来て

「忙しそうだし、帰るわね。また、来るから」

またさっきみたいに微笑んで帰っていった。



変な先生…


「あのー森下引っ越しセンターですが…」

「さっきもらったじゃん…て、引っ越しセンター?誰から?」

宅急便のほうは帰ったみたいだ。

「あの、樋口晴子さまからです」

樋口…。っておばあちゃんだ!

「家具などを運ばせていだだきますね!」

トガドカと男の人が入ってくる。
俺はポカーンとその場で突っ立ってた。
驚きすぎて、口がふさがない。


ありがとう。お金、絶対返すから。
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