秘密の約束。
「林さん」


誰かに話しかけられた。あたしの名字知ってる人って…知り合い?

顔を上げると






竹内先生だった。






どうりで聞いたことのある声だと思った。

それよりも竹内先生の顔、誰かに似てる…。

それが誰なのかはわからないけど…。

「こんなとこでなにしてるの?」



ニコッと笑った。
だけどやっぱりどこか裏があるようで好きにはなれない。


「ね、ちょっとお茶しましょうよ?」

「でもあたしお金ないし…」

「大丈夫大丈夫。あたしがおごるから」

そう言われ無理矢理連れていかれた。
早く家に帰ればよかったな…。




『いらっしゃいませ』


店員さんが出迎えて席に誘導する。
< 125 / 206 >

この作品をシェア

pagetop