秘密の約束。
「そっか。そうだよな」

睦月はなぜか1人で納得してこたつに足を入れた。

あたしも座ってこたつに入る。

「なんで?どーしたの?」

あたしは不思議で仕方なかったので聞いた。

睦月はみかんに手を伸ばし皮をむき出した。

「んーなんでもない。なんとなく聞いただけ。

あ。みかんなくなったー。買ってきて」

さっきむいたはずのみかんはもう姿がなく、睦月の口に消えた。

「もー。自分で買ってきたら?あたしは嫌だからね」

ぷいっとそっぽを向いた。外なんか絶対行きたくない。

「じゃーんけーん」

『ぽいっ』


あたしはチョキで
睦月はグー

「行ってらっしゃーい」


あたしが買いにいくはめに…。なんであたしが……。
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