秘密の約束。
そう思ってるのに
ありえないのに





胸は鳴り止まない。





「苺香。よく聞いて
あの人…竹内先生…、いいえ、ひろしは胸に刺青をいれてるわ。小さな痣のような蝶のね。
あたしは今日、会って見てしまったわ。あの人は確かにいれていた。
信じないとか信じるとかじゃなくてそうなの。
だから気をつけて。





あなた達はあの人に命を狙われているわ」



ちょっと、ちょっと待って。話がいまいち付いていけてない。


竹内先生は女だけど男で刺青が蝶に入ってて…


あたしたちを殺そうと…


なんで殺すの?
あたしたちが正体を知ったから?

きっとそうだ。


だけどちょっと頭がなにも考えられなくて





1人になりたかった。



「ちょっと、睦月見てくるね?
おばちゃん1人で大丈夫?」

あたしはおばちゃんから離れて立ち上がった。
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