秘密の約束。
おじちゃんはまだぶつぶつと天井に向かって話している。

「おじちゃん…」



おじちゃんはこちらを見るとニヤリと笑った。


「あきこが晩御飯にするから片付けしてね、だって。早く片付けよう。今日のおかずはなんだ?

あぁ。そうか、今日は苺香の好きなハンバーグだった。俺としたことがうっかりしてた」


ヘラヘラと笑いながらふきんをしぼり机をふきだした。

まだ三時なのに…。




「おじちゃん…おばちゃんはいないんだよ。死んだんだよ。この世にはいないの。分かる?」


あたしは子供に言うようにゆっくりと言い聞かせた。

「いるよぉ…あきこはここにいるよぉ。死んでない。
お前があきこを殺そうとしたのか?

お前か?!!」


おじちゃんがおかしい。狂ってる。
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