秘密の約束。
それは聞き慣れた低い声。いつもあたしの名前を呼ぶ愛しい声。

「え?」


あたしは聞き返した。突然でびっくりした。




「苺香も…1人で作戦考えて実行したじゃん」


すねているかのような口調だった。


「ごめん。だって言えるような時じゃなかったし…」


あたしは素直に反省し、謝った。


「でも…俺も隠してることある」



隠していたのはお互い様なのにショックだった。

あたしのことが嫌いとか?本当はお父さんがもう1人いるとか?


ドキドキしながら次の言葉を待った。






「俺、社長になるんだ。計画終わったらなる約束をおばあちゃんとした」







社長…?
って、あの偉いさんの社長?


「だから…俺苺香とはいれない。いちゃだめなんだ」
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