秘密の約束。

｢どうして…いちゃいけないの？｣


いつも居心地がよかった睦月のそばが

隣が

いれなくなる。




｢嫌だよ…。｣



いつの間にか涙がポロポロと流れては
ひざにぶつかって落ちていく。




｢あのな苺香。俺…ずっと苺香のこと好きだった。苺香はどうかわからないけど。俺はすごく好き…
苺香言ったじゃん。社長嫌だって…
だから、一緒にいれない｣

あたしは初めて知った。そんなこと全然聞いてない。それに嫌いとは言ってない気がする。


でも、あたしも気持ちを返したい。
いつももらってばかりの優しさと
好きって気持ちを…






｢睦月…よく聞いて。実はね…。あたしも…睦月のことが…好き…なの。
だから社長でもなんでもずっとそばにいたいの。
睦月が嫌なら無理にとは言わないけど…｣


あたしは自分が言っていることに恥ずかしくなった。顔が熱くなるのが分かる。