秘密の約束。
本当はお父さん
大好きだった。

ずっとずっと三人で平和に暮らしたかった。

だけどもう戻れない。


僕は…








泣きつかれたのかいつの間にか寝ていた。



「ん……?」






目覚めたその時は

隣にいちかはいなかった。

もう夕焼けが僕の顔を照らしていて
帰らなきゃいけない時間だった。


「いちか…いるって言ったじゃん。いちかがいるから寂しくないよって…」


とても寂しくなった。ずっといっしょにいたかった。

それが僕の『初恋』だった。


もう会えないと思ってた────
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