秘密の約束。
「まだねぼけてる?」

「……ちょっと。」

「…ばか。」

あたしはなんでかしらないけど顔があつくて。ドキドキするし…。
まるで睦月のことが好きみたいじゃん…


睦月はあたしの耳元で

「次布団とったらほんとにするから。」

ってあたしの気持ちを知ってか知らずか
イタズラっぽく笑ってささやいた。

睦月なんかずっと寝とけっ!!
もう知らない。

ドスドスドス!

「おい!怪獣!うっせーよ。ちゃんと歩けねぇのか。」

うっさい!
優しかったりいじわるだったり、ほんとよくわかんないやつ。

「怪獣じゃないし!睦月のエロ魔神」

「エロ魔神ってなんだよ!俺めっちゃエロいみたいじゃん。」

「エロいし。」

おばちゃんがその醜いケンカを見かねて

「はいはい。もう7時半だから早く用意して頂戴。」

とあたしたちを急かした。
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