秘密の約束。
「あっ!早く用意しなきゃ!睦月のせいだし!!」

あたしはあっかんべーをして睦月の目の前を横切った。

部屋で着替えてランドセルを下に持ってくる。

「用意できた?」

あたしが睦月に聞くと、睦月は「もう出来てる」と言ったので学校に向かうことに。

「「行ってきまーす」」







2人になると『計画』の話をする。


「俺……さ。今日、早退して施設に行くわ。」

睦月はいつもの真顔であたしに言った。

「なんで?あたしはなにをすればいいの?」

まず、お父さんの居場所を突き止めなければいけない。

「先生はお父さんの居場所知ってるかもしれないし。」

そう言いながら空を見上げた。

「じゃあ……あたしは…とりあえず、図書館行く。」

すかさず睦月がつっこむ。

「なんで?」

「その事件のこと、ちゃんと知らないから…。でかい図書館ならあるでしょ。」


「そうだな。」

2人の意見は一致して
今日の予定が決まった。

あたしたちはようやく始動したのだ。
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