秘密の約束。
「まだねぼけてる?」

「……ちょっと。」

「…ばか。」



苺香は顔が少し赤くて、名前の通り苺みたいになった。

俺はそんな苺香がもっと見たくて

俺のことで頭いっぱいにしてほしくて

「次布団とったらほんとにするから。」

って耳元でささやいた。本当にしたいけど…
苺香に嫌われるのは嫌だ。

ドスドスドス!

「おい!怪獣!うっせーよ。ちゃんと歩けねぇのか。」

また俺の口は言わなくてもいいことを言う。褒めるような言葉は一つも出てこない。

「怪獣じゃないし!睦月のエロ魔神」







………エロ魔神!!!?
そんなにエロいと思われてんのか…?



「エロ魔神ってなんだよ!俺めっちゃエロいみたいじゃん。」

「エロいし。」

お母さんは俺をフォローするように

「はいはい。もう7時半だから早く用意して頂戴。」

と話を遮断した。

お母さんナイスだ!感謝するよ。
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