おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
水島くんは言う。

「直接返事をしたかったから、今日になった。
仕事中に言うのはなんか違うからこのタイミングまで延びちゃった。」


よく考えればごもっともなのに…
わたしは恋愛中心に生きているからか…周りが見えなくなってしまうんだ…。

「こういうの久しぶりでさ…連絡とかは毎日するよね?女友達とかは連絡先消した方がいいとか…ある?」

水島くんが″考える″と言った理由のひとつが、この-女友達-の存在なんだろうな…
なんてこの時またひとつわたしの中に不安の塊が作られ始めた。
今、始まったばかりなのに。

水島くんの中ではただ確認してくれただけかもしれないのに…
わたしは-女友達-の存在に囚われていく。

「消したりとかそんなのは全然しなくて大丈夫だよ!」

束縛関係になってしまったら、困るのはわたしの方だ。

「ならよかったー」
と、安堵の表情を見せた水島くん。
付き合ってすぐ確認されたことがそれ…なんとなく複雑な気持ちになってしまった。
水島くんは目の前に立ち、なんだかソワソワした様子で

「ちなみにいつから…あの…」

と、照れた表情を見せる。
一瞬考えて察したのは、いつから好きだったか…という事。

「ヒトメボレ……です//」

恥ずかしくなる一言を発して案の定熱くなる。
顔を背けて照れ笑いする水島くんの姿にドキドキはヒートアップしていた。

「まじかー!まさかすぎて照れるわー」

わたしはコクリと頷いて、顔を仰いで熱を冷まそうとした。
水島くんは照れながらも続ける。

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