おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
-あれ?わたしなんか入れてたっけ?-
頭で考えながらポケットに手を入れた。
「チョコ……」
コートのポケットには赤い箱のミルクチョコレートが入っていた。
そしてパッケージ部分には黒いマジックで大きく
-おつかれ-
と、書かれている。
佐藤くん?だよね…頭が混乱してく。
なんで?どうして?
ポケットにチョコを入れて、ザワザワした胸をポンポンとなだめるように手を当て落ちつかせた。
キッチンへ行くと潤くんと佐藤くんは相変わらず話をしていて、変わった様子はなくて…。
もちろんチョコレートの事は口に出せるわけもなく、胸のザワザワのいく当てもない。
「お先でーす」
といつも通り告げると、潤くんは
「気をつけて」と手を振ってくれた。
わたしも手を振り返したけど、それがぎこちなくなっていないか不安になった。
「はい、おつかれっ!」とあっさりな佐藤くんの声を聞いて、一瞬息の仕方がわからなくなった。
-おつかれ-
の文字のパッケージを見つめながら信号待ちをする。
わたしは″あっ″と、ある会話を思い出した。
「なら王子様と会える以外で幸せな時とかないの?」
「チョコ食べてる時です!笑」
「チョコ?!笑
食べてる時幸せなんだ?笑
チョコって…オレあんま食わないからわかんないけど、どんなチョコでもいいの?」
「なんでも好きですけど、赤い箱の板チョコが一番好きです」
……言った。わたし佐藤くんとそんな会話した。
だからわたしの好きなこのミルクチョコレートなんだ。
頭で考えながらポケットに手を入れた。
「チョコ……」
コートのポケットには赤い箱のミルクチョコレートが入っていた。
そしてパッケージ部分には黒いマジックで大きく
-おつかれ-
と、書かれている。
佐藤くん?だよね…頭が混乱してく。
なんで?どうして?
ポケットにチョコを入れて、ザワザワした胸をポンポンとなだめるように手を当て落ちつかせた。
キッチンへ行くと潤くんと佐藤くんは相変わらず話をしていて、変わった様子はなくて…。
もちろんチョコレートの事は口に出せるわけもなく、胸のザワザワのいく当てもない。
「お先でーす」
といつも通り告げると、潤くんは
「気をつけて」と手を振ってくれた。
わたしも手を振り返したけど、それがぎこちなくなっていないか不安になった。
「はい、おつかれっ!」とあっさりな佐藤くんの声を聞いて、一瞬息の仕方がわからなくなった。
-おつかれ-
の文字のパッケージを見つめながら信号待ちをする。
わたしは″あっ″と、ある会話を思い出した。
「なら王子様と会える以外で幸せな時とかないの?」
「チョコ食べてる時です!笑」
「チョコ?!笑
食べてる時幸せなんだ?笑
チョコって…オレあんま食わないからわかんないけど、どんなチョコでもいいの?」
「なんでも好きですけど、赤い箱の板チョコが一番好きです」
……言った。わたし佐藤くんとそんな会話した。
だからわたしの好きなこのミルクチョコレートなんだ。