おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
仕事を始めて少しして、やまやまが出勤した。
開口一番、

「水島くん今日だっけ？女の子と会うの」

他人の事をよくそんなに覚えているなぁ。と感心してしまう。

「そうだけど、もう終わったって」

「まじかよー！やっちゃったって？笑」

「もしそうだとしても、わたしには言わないでしょ！笑
昼間３０分くらい話して終わったみたいよ」

「あっさりだなぁー。そんなもんなら、わざわざ言ってかなくてよかったんじゃねぇの？笑」

やまやまがわたしの気持ちを代弁してくれてるようだった。

「どこで会ったんだって？」

「そこのファミレスだってよ」

「ならその後ラブホ？笑」

潤くんはガツガツしたタイプじゃないし、むしろそんな欲すらないのではないかと少し不安なくらい。



「そんな人じゃないですー！笑」

「連絡ちゃんときてる？笑」

「きてるし、休憩時間にここに来るって」

「なんだよ、つまんねぇーな！」

「つまらないとか言わないの！笑」


なんて言いながら、潤くんが来たら今日の事を詳しく話してくれるのかなぁ？
やっぱり今日は会いたくないなぁ…と複雑な思いは変わらぬまま、休憩を迎えた。

「潤くん来たら、休憩の個室番号教えてあげてねっ」


「はいはい、潤くん来たらねっ」



やまやまに伝えてわたしは休憩に入った。するとすぐ部屋がノックされて、いつも通りクールなままの潤くんが入ってきた。

「おつかれさま」

と言われ、わたしも同じように″おつかれさま″と言った。

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