おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
隣に座った潤くんは、わたしを見ながら言った。

「とりあえず、終わったから報告と思って」


丁寧過ぎるせいか、その発言に違和感を感じてしまう。
彼女と別れたから、迎えに来たよ的なニュアンスに聞こえる。
わたしは″うん。″と言って潤くんを見つめた。


「まぁそれだけなんだけどね」


えっ!?それだけ?!と思わずズコーッと転げそうになる。
報告するなら細かい部分を伝えてほしいし、中途半端にするくらいならいっそ何にも言わないでほしい。
なんて思っても、わたしは口には出せないタイプの人間だから思いを飲み込んだ。

「お友達は大丈夫だった?」

それでも一番気になっていた事を勇気を出して聞いてみた。


「大丈夫だったよー。ちょっと泣かれたけど…」


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