おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
熱のある佐藤くんはもちろん怠そうで、わたしは仕事をしながら様子をみたり、たまに声をかけたりして過ごした。


深夜0時を回ったころ、


「やばっ、薬飲むの忘れた!」


と言い佐藤くんは薬を出そうと立ち上がり


「なんも食べる気しねぇーな…」

と言いながら、いつもわたしにくれるチョコを口に入れた。


わたしは薬を飲むための水を用意しようと、佐藤くんの真後ろにあるシンクに向かった。


と同時に佐藤くんがグデンとよろけた。


わたしは支えようとしたけど、支えきれるわけもなく…
崩れ落ちるように床に座り込むと同時に…


唇からチョコの味が伝わった。



事故…

事故だった…というにはあまりにも長すぎた。


甘くて熱いキスをした。

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