おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
「あっっ、ごめんなさい」

と言いながら慌ててそこからキッチンの入り口にある受付カウンターの方へ移動した。

するとタイムカードを入力した副店長は、これまでとは声色もテンションも変えてわたしに向かって言葉をかける。

「なに、ゆうこりんが天使すぎて見とれちゃったぁ？笑」



小中学生の男子がイジワルするときのニヤけた笑顔とでも言ったらわかりやすいかもしれない。
そんな顔をしながらの問いかけに、昨日とのギャップがありすぎて凄く戸惑ってしまった。


「あっはい…可愛いですよね…」


なんて、つまらないリアクションで答えるわたしの人見知りとコミュニケーション能力の低さは群をぬいている。


「あっ、やまうらくん今日は割と早めにきたじゃん」


トイレ掃除を終えた店長が来た。


「いつもギリギリなの」


と、わたしに笑いかけて掛けているメガネに触れた。



店長は副店長に引き継ぎをして、せかせかと帰って行った。
これから夜８時まで…副店長２人。

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