おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
どうせ最低にしか生きられないなら、思いきり素直でいようって…そう思った。



胸から顔を上げて、わたしより少し高い背がちょうど良くて、我慢した分とびきり甘いキスをした。
見つめあった先の笑顔に胸が高鳴っていく。



「あっ、まだやる事あった」


と言って佐藤くんはわたしの手首をギュッと握りしめ、わたしをお店へ引っ張っていく。
手を引かれて連れ去られていくような強引なシチュエーションと、短髪の似合う男らしい横顔に酔いしれる。



カウンターの向こうへ飛ばされた声に…



「やまうらさん、あこちゃんオレがもらっていいっすか?」


また、恋をする。






何度だって恋をする。



何度だって恋を知る。







おもかげlover…
2018.03.26 END
< 185 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop