おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
彼にバイバイと手を振ってドアの鍵を閉めた。
1人暮らしをしている1Kのアパートは居心地が良い。
わたしはお菓子入れの奥にそっとしまっておいたわたぱちを手に取って、部屋のソファーにちょんとヒザをかかえて座る。


口の中でパチパチとはじけるこの感じはやっぱり苦手だ。
それでも次の一口を口に運びたくなるのは″普段は感じない特別な刺激″だからなのかもしれない。


明日は水島くんのいない仕事。
店長の代わりに初めて会う佐藤くんがいる。
佐藤くんと3時間仕事をして、やまやまが出勤。
仕事をしに行っているという感覚は、もう既になかった。


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