おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
わたしは″うん″と頷いて、鮮明に記憶にあるその時の事を再現しながら話した。
2人は驚きを隠せない様子でわたしの話を聞いている。
そして、やまやまは言った。



「水島くんってそんなこと出来る男じゃねぇよな?
イタ子ちゃんイケるんじゃねぇの?」

佐藤くんも

「じゅんが?!まじかよ!あいつやるなぁ!あいつのそんな積極的な話聞いたことねぇよ!まじでイケるんじゃない?!」

どんどんボルテージがあがる2人は水島くんの行動に驚きが隠せない様だ。
わたしだって本当はこのふたりと同じくらいびっくりしていたんだ。
この2人が言うようにいかにもシャイボーイで、草食系代表みたいな感じの人だから。





興奮でテンションも声のボリュームも上がる2人。


「もしかして水島くんもお前のこと気になってたりするんじゃねぇの?」

どんどん進んでいく憶測のトークをストップさせたくて…。
それはわたしが舞い上がって傷つかないための予防線。

わたしは2人の声を上回る声を出して言った。


「でもー!聞いて、でもね!」


2人の視線がわたしに集まる。


「仕事で必要かもしれないから。って言ってたから…そういうのではないと思う」


トーンを下げてポツリとはいた言葉。
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