おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
あまりにびっくりして、ドキドキはまた加速して…
メールを開けないままアパートまで帰ってきてしまった。
部屋に入って電気もエアコンもつけずに正座して、深呼吸しながらメッセージを開いた。



おつかれさま!
さっきはありがとう。
チーズケーキすごいおいしかった!
もしかして、手作りですか?




嬉しさのあまり携帯を握りしめたままフローリングにうつ伏せで倒れ込み、足をバタバタさせた。
文の最後、
-手作りですか?-
の敬語に水島くんの不器用な可愛さを感じた。

わたしは起き上がり再び正座をして返信する。



おつかれさまです!
食べてくれたんですね、うれしいです!
はい!一応手作りです。




放心しているとすぐに返信がきた。



手作り!クオリティ高すぎる!
めっちゃおいしかった。
本当にありがとう。
何かお礼をさせて下さい。



わたしもすぐに返信した。




頑張って作りました(*^^*)
いえいえ、お礼なんて。
誕生日プレゼントですし、食べてくれただけで嬉しいので!



お礼だなんて、なんて律儀な人なんだろうと。
社交辞令だとわかっていても嬉しかった。
そもそもメールが出来たという事だけで、少し近づけた様な気もしていた。
そしてまたすぐ返信がきて、慣れたようにメッセージを開くと…




それじゃあ気が済まない!笑
なにかお礼させて!



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