溺愛銃弾 ~フルメタル・ジャケット~
食後の洗い物はさすがに自分にさせてもらって、陶史郎さんは煙草を吸いに玄関の外。別にこのアパート自体が禁煙ていうワケじゃない。自分が吸わないのを気を遣ってくれてるのだ。
いちおう通路は屋根付きだけど冬は寒いし、風が強ければ雨だって吹き込む。それでもルールを曲げないところは陶史郎さんらしいなって。
桜が散り終えたばかりの今ぐらいの季節なら、かえって外の方が夜風も気持ちよさそう。でもそろそろ虫も寄って来るだろうから。蚊取り線香を用意してあげよう。買い物リストを頭の中に思い浮かべて追加しておいた。
「樹おいで」
シンク周りを綺麗にしたふきんをタオル掛けに干してると、見計らったように部屋から招く声。
広くない部屋でベッドに寄りかかり、カーペットの上で胡坐をかいた陶史郎さんが自分の膝をポンポンと叩き、ここに座れと促す。慣れはすごい。彼の膝の上に抱っこされるのも抵抗がなくなったから。
いちおう通路は屋根付きだけど冬は寒いし、風が強ければ雨だって吹き込む。それでもルールを曲げないところは陶史郎さんらしいなって。
桜が散り終えたばかりの今ぐらいの季節なら、かえって外の方が夜風も気持ちよさそう。でもそろそろ虫も寄って来るだろうから。蚊取り線香を用意してあげよう。買い物リストを頭の中に思い浮かべて追加しておいた。
「樹おいで」
シンク周りを綺麗にしたふきんをタオル掛けに干してると、見計らったように部屋から招く声。
広くない部屋でベッドに寄りかかり、カーペットの上で胡坐をかいた陶史郎さんが自分の膝をポンポンと叩き、ここに座れと促す。慣れはすごい。彼の膝の上に抱っこされるのも抵抗がなくなったから。