溺愛銃弾 ~フルメタル・ジャケット~
「全く。樹は僕をどうしたいの」 

困りながら嬉しそうな声がして、仰向けにひっくり返された。間近で見下ろす陶史郎さんの顔は優しいけど、すごく男っぽくて。脚の間がきゅっとなる。そのもっと奥の方が・・・なんか疼く。

「その顔、他の男に見せたら殺すよ?」

「・・・・・・」

その顔ってどれ・・・?与えられる刺激に躰をうねらせる。

「俺のことだけ考えて、俺にだけ全部見せて。俺だけ愛して俺の為に死ぬんだよ?」 

手も足も見えない鎖に繋がれて。
陶史郎さんから離れられない。
どこにも行けない。
行くつもりもない。
それすら。
・・・ひどく心地いい。

こういうの、なんて言うの・・・?

「お前は僕のものだからね」
 
シアワセって。陶史郎さんのカタチをしてるんだって。初めて・・・知った。




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