溺愛銃弾 ~フルメタル・ジャケット~
シングルベッドに180センチ近い身長の陶史郎さんと二人。自分が床に落ちてもおかしくない。・・・はずなのに。

朝に目が醒めると、それはもうガッチリと彼の腕にホールドされてて、今まで押し出されたコトも、自分の寝相の悪さで落下したコトも皆無。

『抱き癖あるからねぇ僕』

寝る前に手にしたモノは絶対に離さないんだとか。・・・便利な機能だと思っておこう。

「おはよう樹」

今朝も爽やかな笑顔が真横でニコニコしてる。

「・・・・・・おはよ」

こっちはろくに眠らせてもらえず、根こそぎ体力を奪われた。どうしてこんなに元気なんだろう、この人は。

「朝から可愛い樹の顔が見てられるなんて、毎日土曜にならないかなぁ」

言いながら布団の中で頬ずり。月曜が無くなったら人間が堕落するな。・・・間違いなく。
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