溺愛銃弾 ~フルメタル・ジャケット~
「・・・なにが心配なの?」

会社に行くはずだったのに、どういう訳かベッドに連れ戻されてる。

インフルエンザかもしれないって、玉置さんに会社の上司に連絡させたり、ちょっと大人げない。

「全部だよ」

陶史郎さんは言いながら、着ていた服を剥ぎ取っていく。二人ともまた裸になって羽布団の中。

「僕に飽きたら殺すよ」

うん。

「僕から逃げたら殺すよ」

うん。

「俺を捨てたら殺すよ」

うん。

「本気だよ」

うん。

「ないから大丈夫」

まだ他にあるのかと首を傾げて見せる。

「信じられないなら殺していいよ、陶史郎さん」
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