溺愛銃弾 ~フルメタル・ジャケット~
1-2
玉置さんがアパートのインターホンを鳴らしたのは、きっかり午後2時。
「おはようございます、若」
玄関で恭しく陶史郎さんに頭を下げてから、こっちに向かって軽く目礼してくれる。
紺色のスーツに、オレンジとベージュの中間みたいな色のストライプ柄のネクタイをした彼。繊細そうな性格をそのまま形にしたような線の細い面差しは。黙って立ってるだけなら・・・あれだ、あの俳優ぽい。刑事ドラマの相棒役やってた。
着替えの風呂敷包みを陶史郎さんに手渡すと、淡々と説明する。
「ご希望の映画は15時15分からです。17時50分終了なので、その後の食事は19時から花爛を予約しましたが」
「ん。ありがとう玉置」
「いえ。・・・失礼します」
着替える為に奥の部屋に戻る陶史郎さんの後を追い、靴を脱いだ玉置さんが断りを言って部屋に上がる。着付けを手伝うこの展開にもいつの間にか慣れた。
「おはようございます、若」
玄関で恭しく陶史郎さんに頭を下げてから、こっちに向かって軽く目礼してくれる。
紺色のスーツに、オレンジとベージュの中間みたいな色のストライプ柄のネクタイをした彼。繊細そうな性格をそのまま形にしたような線の細い面差しは。黙って立ってるだけなら・・・あれだ、あの俳優ぽい。刑事ドラマの相棒役やってた。
着替えの風呂敷包みを陶史郎さんに手渡すと、淡々と説明する。
「ご希望の映画は15時15分からです。17時50分終了なので、その後の食事は19時から花爛を予約しましたが」
「ん。ありがとう玉置」
「いえ。・・・失礼します」
着替える為に奥の部屋に戻る陶史郎さんの後を追い、靴を脱いだ玉置さんが断りを言って部屋に上がる。着付けを手伝うこの展開にもいつの間にか慣れた。